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毎日のことでピアノにも大きなダメージを与えるので早めの対策が必要です。

2016/12/4 掲載
 
冬になると余計に出てくる問題


ピアノにダメージを与えるものの1つに「日光」があります。
直射日光が長時間当たるとピアノが乾燥しすぎてしまい、音の狂いが大きくなったり、ネジが緩んだりしやすくなります。接着が剥がれたり木が割れるなどの重大な故障に繋がる場合も少なくありません。紫外線による塗装の日焼けも心配です。

また、実は直接当たらなくても日当たりの良い部屋なだけでも影響があります。日が出ている時間帯とそうでない時間帯の温度湿度の変化や、天気による変化が大きく、これもピアノを歪ませる原因になります。
 
日光からピアノを守るには


そんな危険な日光による影響を防ぐにはカーテンが必要です。
厚い遮光カーテンはもちろん効果が高いのですが、おすすめは遮熱・UVカットのレースカーテンです。

どのくらい効果があるのか、実際に直射日光そのままと、遮熱・UVカットの効果があるレースカーテンを閉めた状態それぞれの温度・湿度を計測してみました。
 

カーテンなし
温度33℃ 湿度31%

日光が直接当たって非常に高温、乾燥した状態に。まぶしいです。
 

カーテンあり
温度25℃ 湿度44%
カーテンをひいて約1時間、温度は8℃下がり湿度も10%以上上がってほぼ適正な環境に。 ちょうど良い明るさです。

 
 
実際に使っています


上の写真は自宅で実際に使っているカーテンです。
そもそもは無垢材の床が紫外線で変色しやすいということで対策のためにカーテンを探していましたが、ふつうの厚いカーテンでは閉めてしまうと部屋が暗くなり、観葉植物へも光が当たらなくなってしまうのが問題でした。

そこで「UVカット・外から見えない・でも可視光線は通す・洗える」という条件で探してこのカーテンを選びました。
ちなみにこちらの商品です

このカーテンは日が当たるとカーテン全体が発光しているかのように光るので、部屋全体がむらなく明るくなります。また、目が細かいレースなのでカーテン越しでは外から家の中はほとんど見えません。
レースのカーテンだけで開け閉めすることもなく一日中過ごせるので、楽ですし環境変化も最少におさえられます。

もちろんレースカーテンも色々ありますのでこれに限りませんが、我が家ではピッタリでした。正直使ってみるまでレースのカーテンはただの飾りだと舐めていました・・・。
 
 
メリットはピアノにとってだけではありません


熱、紫外線はピアノだけでなく人や家具、部屋自体にも徐々にダメージを与えていきます。日が低くなる冬はもちろんですが年間を通して効果がありますので、カーテンを替えてみると予想以上に快適になりおすすめです。


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