2021/9/1 掲載
現在の主流は「ベンチ椅子」
種類も豊富で、今ピアノ椅子を買うのであればまずはこのタイプがおすすめです。コンサートでもほとんどベンチタイプが使われています。横のハンドルをぐるぐる回すことで好きな高さにすることができます。
メリット
・高さ調整が無段階なので細かい融通がきく
・座面全体がウレタン、合皮でおおわれていて座り心地がやわらかい
・頑丈
デメリット
・高さ調整に時間がかかるので大きく変えたいときは大変
・物によってはけっこう重いので移動が大変なことも
ベンチ椅子の選び方
いろいろな種類がありますが、見るべきポイントは3つあります。
座面にあるボタンの数が多いものほど横幅が広く、厚みがあって座りやすくなります。その分価格と重さも上がるので、体格や用途にあったものを選びます。
【目安】
・ボタン0個 座面が薄い簡易的なタイプ
・ボタン4個 スタンダードなタイプ
・ボタン6個 ちょっと良いタイプ
・ボタン8個 結構良いタイプ
・ボタン8個以上で座面の厚みがかなりある コンサート用
ストレートタイプと猫脚タイプがあります。
ストレートタイプは安定性と強度が高く、脚先にゴムのカバーをかぶせられるため、特にこだわりがなければストレートタイプがおすすめです。猫脚はデザインのお好みで。
主なカラーは黒、ブラウン(ウォルナット)、ワインレッド(マホガニー)、白です。
ピアノの色に合わせる方が多いですが、ブラウンやワインレッドはピアノの色と完全に同じではないことも多いので、あえて黒を選ぶ方も。傷のレタッチは黒が若干やりやすいかな?くらいでこれは完全にお好みです。
自分でできるメンテナンス
長年使っていると脚のボルトがゆるんでグラグラしたり軋んでくることがあります。何年も締め直していないとかなりゆるんでいることも多いのでぜひチェックしてみてください。
椅子によってボルトの大きさが違うので、ご自分の椅子のボルトのサイズがわかればピッタリのサイズのレンチを用意すると回しやすいです(専用のものが座面の裏に貼ってあることも)ボルトのサイズがわからなければ幅の変えられるモンキーレンチはどのサイズにも対応できるのでおすすめです。(13mm〜17mmくらいのボルトが多いので、大きくないもので大丈夫です)
また、長いあいだ高さを変えていないとハンドルやフレームが固くなって動かなくなくなってしまうこともあるので、たまに回しておくと良いと思います。
いろいろなピアノ椅子
「ピアノ椅子」と聞いて思い浮かぶのはこのタイプという方も多いかもしれません。背もたれのある椅子で、後ろのつまみで座面の高さを変えられます。
メリット
・一瞬で高さ調整ができる
・目盛りで高さを覚えておける
デメリット
・座面の縁が固いのでふとももの裏が痛くなるかも
・長年使うとぐらついてきやすく直しづらい
・高さ調整のつまみが壊れやすい
・座面が割れやすい
高さ調整が素早くできるのがメリットなので、家族で共用する場合や、音楽教室や発表会などで頻繁に高さを変える環境におすすめです。もちろん座り心地が好きという理由で選ぶのもあり。壊れやすいので丁寧に扱う必要があります。
昭和レトロを感じる赤いベロアが貼られた懐かしい椅子です。安定しづらくそもそもピアノには適していなかったり、回転させすぎると座面がすっぽ抜けて危険というのもあり、現在はほとんど販売されていません。
メリット
・横からも座りやすい
・おしゃれ
デメリット
・安定性が低い
まとめ
ピアノを無理の無い姿勢で弾くためには高さ調整のできるピアノ専用の椅子が絶対におすすめです。高さ調整できないタイプのものを使われている方や、家具の椅子などを使われている方、長年使ってヘタってきていると感じたらぜひ新しい椅子を探してみてください。
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