湿度の高い梅雨の時期、除湿機は必須アイテムです

2017/6/1 掲載
 
今年もあの嫌な季節、そう、梅雨がやってきました。
出かけられない、洗濯物が乾かない、髪がまとまらない、など困った季節ですがピアノにとっても・・・


 
 
梅雨が嫌いなのはピアノも同じ
 
元々はヨーロッパで生まれたピアノという楽器は、日本の四季の変化、特に湿度の高い気候には非常に弱くできています。
 
木やフェルトが膨らむと鍵盤が重くなったり、急に音が出なくなることもあります。
細かいたくさんの部品がギリギリのサイズでできていますので、湿度が数%上がっただけでもガクッと調子を崩します。
また、本体の歪みが大きくなり極端な音の狂い方をすることもあります。
 
でもどんなに嫌でも梅雨は来て、雨は降ります。
唯一にして最大の対策は、除湿機をつかうことです。
 
 
除湿機の方式
 
除湿機と言ってもいろいろな種類があり、大きく分けるとコンプレッサー式、デシカント式の2つの方式があります。
それぞれの特徴を簡単に説明すると・・・

  コンプレッサー式  デシカント式
原理 コンプレッサーを通して冷媒を循環させる
エアコンの“ドライ”と同様の方式
乾燥剤により除湿、ヒーターで水に変換
有効な季節 気温が高い場合に有効(梅雨〜夏) 気温が低くても使える(1年を通して)
室温への影響 上がりづらい(1℃〜2℃) 上がりやすい(3℃〜8℃)  
本体のサイズ 大きめ 小さめ
運転時の音量 大きめ 小さめ
消費電力・電気代 低め 高め

 
 
ピアノにはどっちが適してる?
 
ピアノに必要な“お部屋の湿度調整のため”には、「コンプレッサー式」がおすすめです。
使用するのが梅雨から夏にかけての湿度が高い時期であるということと、なるべく湿度を一定に保つためにも長時間使用しますので、消費電力が小さいのもメリットです。
また、デシカント式ほど室温が上がりませんので、快適な温度・湿度でピアノを弾くことができます。
特に防音室などの密閉された狭い空間でデシカント式を使うと、暑くていられないほどになることもあります。
 
 
結局どれを買えばいいのか
 
そして一番大事なことは、結局数ある中でどの機種を選べばいいのかですよね。
大事なのは「湿度の設定ができるか」です。
 
そもそも、市販されているほとんどの除湿機は“部屋の湿度を一定に保つ”ことではなく、
 
“部屋干しの衣類を乾かす” ことを目的に作られています。
 
衣類を早く乾かすためにどんどん湿度を下げますので、「湿度何%に保ちたい」という要望には応えてくれません。
ピアノはとにかく乾燥させればいいというわけではなく、最適な温湿度があります。
(温度約20〜25℃/湿度約50〜55%)
 
実は湿度設定ができる機種というのは限られていて、市販の機種では2、3機種しかありません。
(下記、2017年6月1日現在の情報です)
 
 
リビングなど広い空間には・・・
 
三菱/MJ-180MX 


 
三菱製品情報
実売価格 40,000円前後
 
 
6畳の個室などには・・・
 
トヨトミ/TD-C56E

 
 
実売価格 15,000円前後
※廃盤となってしまったようですが、 ショッピングサイトによっては販売されているところもあるようです。
 
どちらもコンプレッサー式の湿度設定ができるタイプです。
そうそう機能や使い勝手が変わる商品でもありませんので、この条件を満たしていれば、型落ちモデルでもピアノ用として全く問題ありません。
 
 
効果的な使い方
 
ピアノにとっては湿度の差が大きいことも負担になります。
理想は24時間一定の湿度になることですので、50%もしくは60%に設定をして24時間運転をし、
可能な限り50%〜60%のあいだを保つようにしてください。
特に小さなモデルはタンクがすぐにいっぱいになり運転が止まってしまいますので、寝る前やお出かけの際はなるべく水を捨てるよう気をつけてください。
 
 
対策をしても症状があるときは
 
不具合の予防をしてピアノに負担をかけないことで、確実にピアノの寿命は伸びます。
しかし、対策をしても湿気による不具合が100%起こらないわけではありません。
音が出ないなどの症状が一度でも出たところは、天気によって治っても再発する可能性が高くなっています。
不具合が出た際は、お早めに調律師にご相談下さい!
 
 
HOMEへ戻る